わたしのはじめての産休
この記事は デジタルキューブグループ Advent Calendar 2023 の 12月10日分の記事として執筆しています。
9月末から産休に入り、11月上旬に第一子を出産しました。私自身としても初の産休で、かつ現在所属するデジタルキューブで、社員の出産は初だそうです。
ちょうど1ヶ月前、LDRで陣痛促進剤を打たれながらその時が来るのを待っていたことを思い出すと、個人的には激しめの1ヶ月だったように感じます。
というのも、産前休暇中は割と時間があったんですが、出産後がなんだかとても忙しい。
忙しいというか、すべてのタスクが中途半端なままよくわからないうちに1日が終わっていく。あれもやらなきゃこれもやらなきゃと頭が乱雑に散らかっている。
散らかっているのに、授乳は3時間おきにしなければいけない。3時間おきというのは授乳開始から次の授乳開始までなので、授乳して寝かしつけまですると実質2時間くらいしか空いている時間がない。その間、オムツが汚れたら変えないといけないし、授乳の合間に寝ようとしてもすぐ寝られるわけではないので、1時間とか少ないと30分くらいしか寝られないまま次の授乳時間がくることもそこそこ。
そんなわけで1日の区切りがどこなのかも曖昧なまま、半ば真っ白な灰になりながら時間が進んでいく。前日とか翌日という概念は、もしかするとまとまった睡眠時間があることで成立するものなのかもしれません。
嗚呼。。
そんなこんなで何とか日々を過ごしている分けですが、ドラッカーが「時間、めっちゃ大事やで*」とおっしゃっている通り、産前も産後もいつもよりも時間を意識することが多かったように思います。
*…著書「経営者の条件」は序章から終章まで合計9つの章に分かれていますが、第2章は「汝の時間を知れ」という見出しで、いかに時間が特異な資源で大切かが語られています。読んでいない方はぜひ。
目次
終わりを意識する
産休に入る前は好きなだけ仕事をしていました。
全部自分でやろうと思っていたし、仕事は1日8時間で終わらせようなんて気持ちは全くなかったので、気がついたものはどんなに時間を使っても全部やる(もちろんなるべく期限内に)。
飛んできたものは全部やるという、例えていうならクレー射撃みたいな仕事の仕方をしていました。
参考リンク: オリンピック正式種目「クレー射撃」とは?
でも当たり前ですが産休に入るとなると確実に期限があるので、それまでに「仕事を抱えていない状態」を作らないといけないんですよね。
なので、考えうる限りの全てタスクを洗い出して優先度を決め、必ず産休に入る前までにやらないといけないものだけ選別。その上で、自分でやらないといけないものとそうでないものに分け、自分でやらなければいけないものにだけ集中するようにしました。
産休に入る前日の夜にBacklogの課題を全てどうにかしたんですが、Backlogの課題がゼロになったのは入社後初めてです。
タスクをゼロにする機会って、産休育休と退職くらい?割と少ない気がします。
強制的な終わりがあると動き方が変わってくることを実感したので、産休に限らずとも退職せずとも終わりを意識するきっかけが作れて、なおかつ自分をアップデートできるような仕組みがあると面白いかもなぁと思いました。「勤続年数に応じて最大○ヶ月までの連続休暇取得が可能。休暇期間に応じて手当支給」みたいな、いわゆるリフレッシュ休暇的なものとか。
自分でやる以外の選択肢を強制的につくる
全てを自分でやることは難しいため、他の人にお願いできることはお願いしました。
11月に実施した全社合宿の企画は若手にお任せしましたし、10月、11月に予定していた新人社員研修も、9月に型を作ってやってみて、その後は、9月に入社した管理部のアヒルさんが適任そうだったのでぶん投げお任せしました。
結果、どちらも自分がやるより遥かに良さそうだったので、今度から人にお願いできるものはどんどんお願いしようと思いました。
ちなみに正直なところ、自分がいなくても成り立つ、というのは、会社員である以上わかっていたことではあるんですが、ちょっと寂しいものもありました。
が、いつまでも同じ仕事にしがみついていたら誰のためにもならないので、一度でもやった仕事は他の人にお願いして、自分は次の仕事を作りにいく。作れないならさっさと次の場所を探す…くらいの気持ちでいようと思いました。
制限があるからこそ楽しむ
時間の制限があることで、産前も産後もこれまでより意識して楽しむようになりました。
産前は身体が許す限り出張に行かせてもらいましたし、産後も、傷が落ち着いた先週ごろから授乳の合間を狙って、家から30分くらいで行けるところを探してバイクで散歩するようになりました。
時間がないことはある種不自由ではありますが、制限があるからこそ自由を楽しめているのかな… と思います。
産前の思い出
産後の記録
ということで。
2024年4月には復帰の予定です。果たして仕事があるのか、私がまともに働けるのかわかりませんが、それはおいておいて、とりあえず今を楽しみながら過ごしたいと思います。
みなさん、良いお年を。来年も良い年になりますように。
明日は @yotigory さんです。どうぞお楽しみに!