プロジェクトマネジメントに関わる者はまず「見巧者」たれ
この記事は #Backlogアドベントカレンダー2022 by #JBUG の12月1日分の記事として執筆しています。
さて。Backlogアドベントカレンダーへの参加は去年に引き続き2度目となりましたが、生来の責任感の強さ(?)から1日目に投下することになりました。
何を書こうかなとずっと考えていたのですが、先日本屋で見つけた本と、そこから感じたことを書こうと思います。
目次
「見る」というスキル
さて先日ジュンク堂をぶらぶらしていたら、たまたまビジネススキルをまとめた本が2冊ほど並んでいるのを見つけて思わずパラパラとめくりました。
確かこの2冊だったと思います。
で、「プロジェクトマネジメント」もスキルとして入っていました。
確かに、プロジェクトマネージャーという仕事があってそれで稼ぐ方もたくさんいますから、立派なスキルです。
それは置いといて、どちらの本にも始めの方に「見る」というスキルが入っていたんですね。
見方のじょうずな人=「見巧者 (みごうしゃ)」
演劇の世界に「見巧者 (みごうしゃ)」という言葉があります。
少し前にNHKの「最後の講義」という番組で柄本明さんが語っていたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
https://www.nhk.jp/p/ts/4N7KX1GKN7/episode/te/5R3ZRKQM4P/
辞書を開くと「見巧者 (みごうしゃ)」とはこんな意味だそうです。
芝居などになれ通じていて、見方のじょうずなこと。また、その人や、そのさま。「―な(の)劇通」
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%A6%8B%E5%B7%A7%E8%80%85/
見方のじょうずな人。物を見なれている者。
出典: https://kotobank.jp/word/%E8%A6%8B%E5%B7%A7%E8%80%85-637510
芝居自体もそうですし、例えば才能を見抜くような目もしかりですし、劇中の場の盛り上がりを察する力に秀でているような意味合いも含んでいると私は思っています。
「見る」ことから仕事が始まる
まず、見る。
入社したてや新しい仕事が始まる時は特に意識することが多いかもしれません。
人を見る、人の仕事を見る、その上で真似したり、いざという時に誰かにヘルプを仰いだり。
本を読むも見るのひとつに含まれるでしょう。
そういえばデザインスクールに通っていた時も「他の人が作ったものをよく見る」ことを勧められたことがあります。バナーひとつにしても、どんな画像をどう使っているか、どんなフォントをどんなサイズ感で、どんな余白で、何を揃えて、何を揃えていなくて、何を強調させて、どんなアクションをさせようとしているか? とか。
漠然と見るのではなく、よく見ることで沢山の学びを得ることができるよ、ということだったのかなと。
個人的に、一緒に仕事をしていて「この人すごいな」と思う人は大抵見る力が強いように思います。
見る力は例えばこんな感じでしょうか。
学ぶために「詳しく見る」
例えば本を見るのもそうですし、人の行動やアウトプット(例えば、お客様へのちょっとした連絡、課題の作成など)を逐一見る。
人のプロジェクトの進め方は参考になるし、顧客に対するコミュニケーションひとつとっても、まず見て「なぜこのように伝えているのか」「ポイントは何か」「受け手はどう解釈してどう動くか」参考になりますよね。
何が起きているか「広く見る」
受託開発の現場であれば、自分の担当課題以外でも進捗状況などを見る。
そうすれば、いざ自分が関わることになった時にスムーズに案件に入ることができますし、例えば何か起きる前に察知して先回りして行動ができます。
見巧者になろう
見て、認知して、解釈して、そして行動する。
タイトルは「プロジェクトマネジメントに関わる者は」としましたが、すべての仕事に共通して言えるんだろうなと思います。
さて、このBacklogアドベントカレンダーも「見る」良い機会になります。笑
プロジェクトマネジメント、Backlogの使い方、さまざまなノウハウや成功・失敗談…あらゆる情報が得られると思います。
ぜひ目を通して「見巧者」になりましょう。
明日 (12月2日)は Shiroaki @Nulab さんです。お楽しみに!
良いお年を。